カマキリの速すぎる目の動き「超高速瞳孔」の秘密
子供の頃カマキリを捕まえて観察してみると
どんなに速く動いても瞳孔が、こちらを捉えてきました
まるで手で捕まえてる私を、にらみつけ喧嘩をうっている様に見え
なんて根性のすわったやつなんだと一目置いていました。
ところがその超高速瞳孔の謎が
恥ずかしながら最近解けました。
トンボやカマキリには偽瞳孔というものがあるそうです。
複眼は、小さく細長い筒状の個眼が集まってできています
例えるとするなら細長いストローがたくさん束ねられている状態
この束を近くから見た場合、先が見通せるのは一部のストローからだけです
見通す方向と角度がついてしまった周囲のストローからは先が見通せません。
これと同じことが複眼でも起きていると考えられます。すなわち、奥の方まで見通せた個眼からは光の反射がないので黒く見えるという理屈です。
寂しい私は鏡を使って別方向からカマキリの複眼を同時に見ると、鏡のむこうでは
実像と別なところに「黒い瞳」があることがわかりました。
以上のことから
カマキリは私をにらみつけ喧嘩をうっているわけではなかったのです。
超高速瞳孔をつくりだしていたのは私自身だったのです。
改めて昆虫の生態に驚かされ興味を持ちました
これからも外で昆虫を見つけた時はよく観察したいと思います。
今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。