最速で氷を作る方法
夕方 知人から電話が有り
知人「急ぎで大きな氷りのかたまりを作りたいのだけど
どうしたら速く氷りが作れる?」
私(うーん とりあえず冷やす表面積を多くとって熱伝導率の良いもので
冷やせば・・)と思い
私 「銀メッキか銅メッキかアルミの入れ物ある?」
知人「20リッターくらいのアルミ鍋があるからプレハブ冷蔵庫(大型冷蔵庫)
で凍らせてみるわ」
ーーーーーーーーーー【終了】ーーーーーーーー
結局 大したアドバイスが出来ませんでした、、、
きっと他にもっと良い方法があるはず
と検索してみると・・・・・
お湯の方が速く凍る (*゜д゜*)!!!
と私の常識をくつがえす検索結果が、、、
これはタンザニアのムペンバ氏が中学生の時にアイスクリームを作っていて、熱いアイスクリーム・ミックスが冷たいものより速く凍ることに気付いた
ムペンバ効果というものです。
20℃の水が凍り始めるのに100分
100℃の熱湯が凍り始めるのに30分と
信じられない方法です。
スゴイものを見つけてしまった
ドキドキ・ワクワクしましたが
なぜ そうなるのかが分かりません
水より熱湯の方が分子がバラバラなので
氷点下25℃以下の空間で、お湯を勢い良く放り投げると一気に細かい粒になり
お湯花火が出来るそうです。
このお湯花火もムペンバ効果によるものらしいです
こちらは理解出来ますが
100℃の熱湯が20℃の水より冷凍庫内で速く凍るという仕組みがよく分からず
調べてみると
冷水を冷却する場合の方が熱水を冷却する場合よりも※過冷却状態にある時間が長いため氷になるまで時間がかかる、水は低温では分子が会合してクラスター構造を作っているが、これが壊れるのに時間がかかるため過冷却状態が長く続くと考えられる
※物質の相変化において、変化するべき温度以下でもその状態が変化しないでいる状態を指す。 たとえば液体が凝固点(転移点)を過ぎて冷却されても固体化せず、液体の状態を保持する現象。 水であれば摂氏零度以下でもなお凍結しない状態を指す。水の場合 衝撃を与えると急激に凍る(過冷却ブレーク)
グラフを見るとムペンバ効果が理解できるのですが
はたして実際に100℃の熱湯が20℃の水より冷凍庫内で速く凍るのか
家庭用冷凍庫でやってみました。
実験の結果・・・・
熱湯の・・
惨敗・・・ (´д`)/
普通に水の方がよく凍ってました
もう一度ムペンバ効果についてよく調べてみると
条件を満たさないと効果がでない事や
未だに議論が続いているという事が分かりました。
私の中ではムペンバ効果は
実戦には不向きということになりました。
少しの間 ドキドキを楽しませてもらっただけでも
ムペンバさんありがとうございました。
知人には、【20リッターくらいのアルミ鍋の氷】に
塩をかけることで厨房内の温度を
速く下げれるということだけを伝えました。
一度 沸騰したお湯をゆっくり凍らせて出来た
綺麗な氷を焼酎に入れ今夜はゆっくりさせてもらいます
今回も最後までお付き合いありがとうございました。