父滅の刃で「生きにくさ」を解決
「アウトプット大全」「インプット大全」「ストレスフリー」など
数々のベストセラーを世に送り出してきた精神科医であり作家、映画評論家の樺沢紫苑さんが現代人の「生きにくさ」の謎を解いた
「父滅の刃」
を読ませていただ感想を書かせてもらいました。
読むきっかけとなったのは
表紙の「消えた父親はどこへ」というのをみて
以前から父性のことがとても気になっていた私は興味をもちました。
インターネットで購入させてもらったので手元に届いた時
422ページの重圧感に、これは読むのに時間がかかるなと思いましたが
有名な映画(スターウォーズ、宇宙戦争、ハリーポッター、など)や
アニメ(鬼滅の刃、君の名は、エヴァンゲリオン、サマーウォーズなど)を
題材に分かりやすく解説されていて夢中になって読めたので
2~3日で読むことができました。
内容のポイントは
・人間が成長するためには父性と母性がバランス良く存在することが必要
・本気で壁になってくれる人それに立ち向かうことの経験が自立には不可欠
・父が模範を示せない時子供は反抗する相手を他に求めてしまう
だと思います。
個人的には「男尊女卑」から始まった悲劇の連鎖を
止める方法に深く共感しました。
終盤「鬼滅の刃」が、なぜヒットしたのかも分かりやすく書かれています
読み終えてみると読む前に比べて「父性」について
かなり明確にイメージできるようになりました。
また映画評論家の方が書かれていることもあり
映画が世の中に与える影響の大きさを分かりやすく書かれています
今後の映画の見方がかわり今まで以上に映画を楽しめると思います。
最後に
親子関係に悩まれている方や人生の目標を見い出せない方
シングルマザーで子育てで悩まれている方など
「生きにくさ」を感じておられる方にオススメです。
また、コロナの時代を生き抜くために重要な気付きが得られる
1冊にもなっていると思います。
※この本を最初、読ませてもらった時樺沢紫苑さんの本にしては挿絵や図が少ないなと感じましたが
2012年に出版された「父親はどこへ消えたのか」の増補新刊と知り以前はあまり挿絵や図をいれておられなかったのかと解釈しました。