牛の胃は4つある?反芻動物の謎を解明!!
知っておられる方も多いかもしれませんが
牛は胃を4つ待っています
私は最近まで知りませんでした😢💦
焼肉を食べに行った時に
ミノ・ハチノス・センマイ・ギアラ
といったものが胃だというのはなんとなく知っていましたが
きっと胃の部分によって呼び名が違うのかな(´・ω・`)?
とりあえずミノが美味しいな😋🍴💕
くらいにしか思っていませんでした。
この記事を読んでいただければ、焼き肉屋さんで見かけるよく分からない
メニューも少しは詳しくなると思います。
胃が4つあるのを知ったのは社会人になって
上記のような絵を見てからでした
複数の胃を持っている牛の胃袋は複胃とよばれ
その重量は牛の体重の約15%にもなるそうです 。
胃が4つと聞いてまずどうして? 何のために? と思いますよね
その答えはエサにあります。
家畜の場合はこの限りではありませんが
野生の牛は草食ですので牧草をエサにしていて
この草を消化するための仕組みが4つの胃袋にあるのです。
胃が4つと言いましたが厳密に言うと
第1から第4の胃は人の胃とは違ったものになります
どちらかというと食道に近いものです。
人でいう胃液で消化して・・・というのは
第4の胃のみで行われています。
第1~第4の胃は何をしているかと言うと
一度飲み込んだ草を、もう一度口の中に戻し
噛んでは飲み込み、噛んでは飲み込みを繰り返しています。
これを反芻(はんすう)と言います。
それぞれの胃の名前、特徴も持ち合わせていますので
一緒に1つずつ見ていきましょう。
第1胃【ミノ】
飲み込んだあとすぐの胃はミノと呼ばれる胃で
草の繊維を分解する役割を持っています。
切り開いた形が蓑笠(ミノカサ)に似ていることから
この名がつけられたと言われています。
4つの胃の中でも圧倒的に大きいのがこのミノです。
容量は、なんと約150リットルあるそうです
このサイズは一般的な浴槽の7割ぐらいの量になるので
驚きますよね。
ミノは別名「ルーメン」「ガツ」
特に肉厚の部分は「サンドミノ」「上ミノ」などと呼ばれるそうです。
↑蓑傘
第2胃【ハチノス】
ミノを通った食べ物は次にハチノスと呼ばれる胃に運ばれます
この胃では反芻(はんすう)をすることが主な役割で
ポンプのような存在になります。
ハチノスという名の通り見た目が蜂の巣に似ています。
独特の臭みがあるので下処理こそ大変ではありますが
胃の中では一番味が良いとされ
あっさりとしていて食べやすく
焼肉の他に煮込み料理などにも使われます。
第3胃【センマイ】
第3の胃はセンマイと言います。
こちらにも 反芻(はんすう)機能があり第1や第2の胃に戻したり
最終の第4の胃であるギアラに送るエサの量を調整しています。
黒っぽい色をしていて内壁はボツボツとしています
しっかりと下処理して皮を剥いだものであれば真っ白になっています。
語源は、千枚を意味する「千葉(チョニブ)」という朝鮮語が元になっていて
見た目が布を千枚重ねたように見えます。
食感はコリコリしていて、ミノやハチノスほど臭みはありません
細切りにして食べられることが多いです。
センマイは鉄分や亜鉛も豊富で栄養価が高い部位になります。
第4胃【ギアラ】
人間の胃と同じ役割を果たしているのが第4胃のギアラで
運ばれてきた食べ物を消化していきます。
内面が赤っぽい見た目をしていて
なめらかで薄いのが特徴で
程よい脂肪と濃厚な味わいがあります。
ギアラの語源には諸説あり戦後に基地で働いていた人が
報酬(ギャラ)の代わりにギアラ(このホルモン)をもらっていた
ためだという説や、ニセの腹=偽腹(ギバラ)からきているなど
色々あります。
まとめ
他にも胃が4つある動物は羊・ヤギ・キリン・鹿などがいて
一般的に反芻動物と呼ばれ人間が上手く利用できない
繊維質や質の低いタンパク質を含む草を食べて肉や乳に変換
するために、じっくり草を消化するために胃が複数あるといわれています。