知っておきたい襖の順番
襖を取り付けて欲しいと依頼され
とりあえず取り付けてみると順番が違うと言われてしまい
やり直してみると
今度は違う方から順番が違うと言われてしまいました
いったい、どちらが正しいのか、開けやすいのか悩みましたが
答えが出せなかったので調べてみました。
今回私を悩ませたのは四枚の場合で、真ん中二枚が手前になるか奥になるかです。
メインの部屋(客間など)から見て
襖全体が見れる方が正解です
図Aの左側から見ると真ん中の襖は縁がきれて見えてしまうので
メインの部屋は右側になります。
従って図Bは左側がメインの部屋になります。
襖を大切な方に綺麗に見てもらおうと考えれば自ずと順番が分かりますね。
アルミサッシの四枚引き戸の場合も
部屋から見た真ん中の二枚は手前になります。
二枚で一組の場合は左が奥に右が手前になります
アルミサッシの内側にある障子だけが逆に取り付けてあると
結露した時に障子が濡れて傷みが早くなってしまうので注意です。
因みに障子は上桟(かみざん)下桟(しもざん)の
欠いてある方が表になります。
襖や障子を、はめる前に敷居を掃除しロウを塗ったり
シリコンスプレーを吹きかけることで襖の動きが格段に良くなるので
オススメです。
襖が逆と言われたお陰で昔ながらの
「日本人のおもてなしの心」を勉強させてもらいました
これからは襖を見ておもてなしの心を感じたいと思います。
※古い木造建築などは「ひずみ」や「ゆがみ」などが原因で隙間を無くすためなど
わざと順番をかえておられる場合があります。
今回も最後までお付き合い有り難うございます。